ミシシッピー殺人事件

ミシシッピー殺人事件

バカゲー界王者、流石の風格

君、誰?

ミシシッピー殺人事件。これまたバカゲーマーの間では名高い、ファミコンバカゲー界の勇士である。
これまた様々なところで語り尽くされている程の、傑作バカゲーだ。

まずは導入の概略を以下に記す。
舞台はアメリカ。セントルイスより出港した外輪船デルタ・プリンセス号は、ニューオリンズへ向けてミシシッピー川を進んでいた。
その一等船室には、探偵チャールズ卿とその助手のワトソンが船旅を楽しんでおり……。
いや、誰だよ。探偵チャールズ卿って。
おそらく大人の事情があったと思われるが、それならいっそ助手もワトソンから変更した方が良かったのではないだろうか。
こうなると助手ワトソンも「あの名探偵」の助手とは同じ名前の別人ではないかと考えてしまう。というか当然ながら、ゲーム中にそんな話は一切ないため考えても無駄なのだが。
まあ、探偵を名乗るからには、それなりに実績もあるのだろう。パッケージ絵を見る限り、威厳のある髭面だし。(若干胡散臭い詐欺師っぽくもあるが)

最初の殺人事件、その被害者は

ゲーム冒頭では、まだ事件は発生していない。プレイヤーはチャールズ卿を操作し、船内を探索する。
散歩でも行こうかと、ワトソンを連れて室外へ出るチャールズ卿。
とりあえず隣室へ入ってみるも、誰もいない。空室なのか留守なのかと思いながら室内へと一歩を踏み出すと……。
「うぁー・・・」
いきなり床に穴が空き、吸い込まれるように落ちていくチャールズ卿。
「あっ!!! せんせい!!
こ このゆかは だれかの わな だったんだ!」
突然のチャールズ卿落下に、驚きを隠せないワトソン君。
そりゃあ、事件も何も起きていない普通の船室に落とし穴があったら驚くよ。
こうしてチャールズ卿は謎の罠により死亡してしまい、ゲームオーバー。
探偵が真っ先に死んでどうする。

……これがこのゲームをバカゲーたらしめている、即死トラップである。
セーブのない本作において、一歩油断したらゲームオーバーのトラップはタチが悪い。
さらに別室には落とし穴に加え、飛んでくるナイフもある。当たれば即死だ。(当然原理や理由は謎)
ゲーム全体から考えても、これらの即死トラップの必要性を全く感じないあたり、バカゲーポイント的に高得点だ。

不親切設計、謎の難易度、そしてドロドロのストーリー

システム的にも理不尽な点は多くある。
殺人現場発見後は、基本的に聞き込みと証拠集めを繰り返して進めていく。
聞き込みの流れは、「1.聞いた内容をワトソンにメモ」させ、「2.他の人に聞かせて情報を引き出して」いく。
……だが、登場人物たちは一度話した内容は二度と話してくれない。つまり、メモをし忘れたらその時点で詰み。前述のとおりセーブがないため、リセットして始めからプレイするしかない。全部の会話をメモできる容量がないため、会話の取捨選択が重要になる。

他にも、やたら難易度の高い証拠品集めギスギスドロドロの人間関係など、推理と関係のない点で非常に苦戦してしまう。そしてやっとの思いで犯人を突き止めても、壮絶なエンディングが待っている。詳細は記さないが、脱力すること間違いなしだ。

ファミコンバカゲー界隈では知名度の高い本作だが、改めてプレイするとそのバカゲーっぷりは伊達じゃないことを再認識できる。
不親切設計や不要な罠など、バカゲーのお手本のような作品だ。(バカ)ゲーマーなら一度はプレイすることをおすすめする。その際にはもちろん、落とし穴と飛びナイフには十分に注意すること。

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