【映画レビュー】大長編ドラえもん(6~10作目)

ドラえもん映画レビュー、第2回目。

前回(第1回)はこちら

今回も引き続き、映画の概要と簡単な感想を書いていきます。

備忘録的な側面が強いので、内容にはそこまで多く触れませんが。

※あらすじ引用や感想を書いているのでネタバレ含みます。

第6作「のび太の宇宙小戦争

スネ夫の趣味で特撮映画を作っていたのび太たちは、ピリカ星から来たという親指ほどの小さな少年パピと知り合い、友達になる。そんな彼らの前に突然クジラのような形の宇宙戦艦が現れ、映画の舞台装置を熱線攻撃で破壊して去って行った。
実はパピはピリカ星から亡命してきた大統領で、独裁者ギルモアの手に落ちたピリカ星の情報機関PCIA(ピシア)が地球までパピを追ってきたのだ。パピを守ることを約束するドラえもんたちだが、しずかを人質に取られた上、ドラえもんたちが「スモールライト」で小さくなっている間にスモールライトを奪われてしまった。ドラえもんたちに迷惑をかけまいと、パピはしずかの身柄と引き換えに自ら投降し、PCIA長官ドラコルルの手に落ちてしまう。
ドラえもんたちはスネ夫の作ったラジコン戦車を武器に、スモールライトを取り戻しパピを救い出すため、パピの愛犬ロコロコの案内のもとピリカ星へ向かうのだった。(Wikipediaより)

序盤で驚くのは、意外と出来杉君の出番が多いということ。冒険自体に加わらないのはいつも通りですが、ジャイアンやスネ夫と一緒に遊んでいるのを見るとやっぱり仲は良いんだなーと思えますね。

また、中盤から出る宇宙人の愛犬・ロコロコを演じるのは、またもや三ツ矢雄二。珍しくロボット役ではありませんが、演技は似たような感じです。

スモールライトが重要な働きをする今作ですが、まず思うのは「ビッグライトで戻れよ!」という点。これは「スモールライトで縮んだ場合はビッグライト等の道具では戻せない」という設定があるようです。……なんだか大人の事情が垣間見える設定のような気がします。全国の少年少女のツッコミは、このような設定(言い訳)で処理されたのですなあ。

第7作「のび太と鉄人兵団

のび太は偶然北極で巨大なロボットの足を拾い、自宅に持ち帰った。それ以来、家の庭に次々と降ってくるロボットの部品を、ドラえもんと協力して鏡面世界で組み立ててザンダクロスと名づけ、しずかを呼んで遊んでいた。
だがその最中、そのロボット(ザンダクロス)に恐るべき兵器が組み込まれていたことが判明。安全のため、ロボットを3人の秘密にすることを誓ったが、のび太のもとにロボットの持ち主と名乗る少女リルルが現れ、のび太はうっかり口を滑らせてしまう。のび太はロボットを返すことを断れず、さらに鏡面世界へ入り込むために必要なひみつ道具「おざしきつり掘」まで貸してしまった。
実は、リルルはロボット惑星メカトピアから派遣された少女型スパイロボットであり、メカトピアの地球侵略作戦の足がかりとして尖兵である他のロボットとともに鏡面世界で前線基地を建設し始めた。偶然現場近くで真相を知って逃げたドラえもんたちを追うため、リルルたちが鏡面世界の入り口を無理やり広げようとした結果、時元震による爆発が発生し入り口は塞がれた。それにより危機は免れたかに見えた。
しかしそれも束の間、メカトピアから鉄人兵団が地球へ送り込まれてくることを知り、のび太たちはジャイアンやスネ夫と協力し、取り返した巨大ロボを改造して味方につけ、鏡面世界を舞台に鉄人兵団を迎え撃つことになる。(Wikipediaより)

映画の中でも人気の高い本作。やっぱ、キャラクターもストーリーも非常に魅力的だと思います。あ、今回の三ツ矢雄二は案の定ロボ役です。

物語後半、特に最後のあたりのストーリーは、他のドラえもん映画ではあまり見られないような展開。どことなく80年台の他アニメ作品(なんとなく富野作品の香り)を感じさせるあたり、藤子先生やスタッフにも思うところはあったんでしょうか。

こういう「ロボットの反乱」のテーマは、ドラえもん映画で多々見られます。海底鬼岩城や鉄人兵団。ブリキの迷宮など。当時、ドラえもんが有名になるに連れて、ドラえもんという「ロボット」に頼りっぱなしに見えるのび太への批判も少なくなかったとか。ロボットの発展とその危険性、という点について、これらの映画の内容が藤子先生によるひとつの答えなのかもしれません。まあ、漫画で言えば手塚治虫も「火の鳥」などで多く触れている、古典SFでの王道分野ではありますが。

第8作「のび太と竜の騎士

恐竜が今でも生き残っていると言い張って、スネ夫らにもう恐竜はいないと笑い者にされたのび太は、ドラえもんのひみつ道具「○×うらない」でも「地球上に生き残っている恐竜はいない」と判定されてがっかりする。
ところが、多奈川で巨大な生物を目撃したスネ夫は、それが恐竜ではないかという疑問にかられてすっかり動転してしまい、挙げ句の果てにノイローゼになってしまう。一方、のび太は0点の答案を隠すためにひみつ道具の「どこでもホール」を使い、地底にある大空洞を発見する。ドラえもんとのび太はしずかやジャイアン、スネ夫と一緒に地底の大空洞を秘密の遊び場にするがスネ夫が地底で迷子になり、その後で「どこでもホール」が不祥事で壊れてしまう。
しかし多奈川の河底から地底への入口があると知り、再び地底へ入り込むがそこでドラえもんたちは、河童そっくりな地底の野蛮人ナンジャ族に捕まってしまう。あわや地底人の餌にされそうになったところで竜の騎士バンホーが彼らを救い出す。地上で滅亡したと思われていた恐竜は地底、すなわち「地球上」ならぬ「地球内」に生き残り、トロオドン(旧名:ステノニコサウルス)から進化した恐竜人(ディノサウロイド)が高度な文明を築き上げていたのだった。バンホーの案内でドラえもんたちは地底国の首都・エンリルで保護されていたスネ夫と再会したが、首都観光の最中にのび太が乗った恐竜の暴走によってみんなからはぐれてしまう。そして偶然に入り込んでしまった施設でのび太は恐竜人たちが不穏な計画を立てていることを知ってしまうのだった。(Wikipediaより)

この映画、何かいつものと違うなー、と思っていたんですが、「悪役」が出てこないんですね。地底人たちは最初こそのび太たちと分かり合えませんが、最終的には和解していますし。その分冒険感が高く、また、実際の地球上を舞台にしており、「大魔境」や「海底鬼岩城」でも触れたように、「あるかもしれない世界」という演出が非常に上手い。

また、今見ると「風雲ドラえもん城」は浮いていて面白いですね。当時の流行り物を柔軟に取り込めるのも、毎年上映されていたドラえもん映画ならでは。

第9作「のび太のパラレル西遊記

小学校の新入生歓迎会に際し、のび太の提案によって「西遊記」の劇をやることになった。孫悟空役をやりたかったのび太であったが、孫悟空役は出木杉に取られてしまい、のび太は提案者であるにもかかわらず「村人その1」という端役で、セリフも「助けてくんろー!」のみだった。
孫悟空が実在すると信じるのび太は、「本物に似ている人が孫悟空になるべきだ」と主張し、タイムマシンで7世紀のシルクロードへ向かう。そこでのび太そっくりの孫悟空を目撃し、そのことを他の者に告げるも、そもそも架空のキャラクターであるはずの孫悟空の目撃談など誰も信じない。このため、もし孫悟空がいなかったら「ドラえもんの道具を使い放題」との約束で仲間たちを連れ、再び唐へやって来たのび太だったが既に孫悟空はいない。仕方なくドラえもんのひみつ道具「ヒーローマシン」でのび太自ら孫悟空に成りすましたものの、調子に乗ってボロを出し、結局ばれてしまう。
のび太は嘘つき扱いされ、「ドラえもんの道具を使い放題」という無茶な約束に従わざるを得なくなり、ジャイアンが高笑いしながらタイムマシンを操縦する中、ドラえもんとのび太は喧嘩になってしまう。
落胆して現代に帰ったところ、なんとのび太の家族も知人もみんな妖怪になっており、現代は妖怪の世界と化していた。原因は唐の時代でヒーローマシンを使った際、暫く起動状態で放置していたマシンからゲームソフト「西遊記」の敵役である妖怪たちが飛び出し、現実世界を荒らして三蔵法師を殺し、人類を滅ぼして人間に成り代ったためであった。こうしてパラレルワールドになってしまった歴史を元に戻すには、唐の時代へ戻って妖怪たちを1匹残らず倒すしかない。そこで5人は妖怪退治のため、ヒーローマシンで悟空たちに変身し、再び唐の時代へ向かう。しかしその時すでに本物の三蔵法師一行には、じわじわと妖怪たちの手が忍び寄っていた。(Wikipediaより)

トラウマ系ドラえもん映画。

「魔界大冒険」と同じく、「侵食された日常」を非常に恐ろしく描いています。自分たちの行動によって、いつも通りの日常は大きく変わってしまう。今作では変わり果てた現代が描かれるのは少しですが、それでも十分すぎるほど恐ろしい。今まで知っていた人々が、なんの違和感もなく別の人間へと変わってしまっている。「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」で感じるような恐怖がある作品です。演出もそれに乗っかっており、ママが階段を上るシーンなどは子供にはトラウマになってしまうのでは。

三蔵法師や妖怪たちなど、ゲストキャラも多いのですが、中盤の現代シーンが印象に残りすぎるせいであまり記憶に残りません。

第10作「のび太の日本誕生

家でも学校でも叱られてばかりののび太は家出しようと思い立つが、どこもかしこも私有地か国有地でどこにも自分の思い通りになる土地がない。最初は「無駄なことだからやめておけ」とのび太をバカにしたドラえもん以下4人も各々の理由で家出するも行くところがなく途方に暮れていた。それならばいっそのことまだ人間が誰も住んでいない太古の日本へ行こうと思い立ち、史上最大の家出へと出発した。
誰にも邪魔されないユートピアが完成したが、一時帰宅したところ、本物の原始人と思しき少年ククルに出会う。ククルの一族であるヒカリ族は、凶暴なクラヤミ族と精霊王ギガゾンビの襲撃を受けたという。ドラえもんたちはヒカリ族を救うため、中国大陸へ向かうことにする。(Wikipediaより)

(一部で)人気のギガゾンビ様が出演する今作。未来からの侵略者とタイムパトロール、というお約束展開の作品ですね。

それにしてもタイムパトロール、結構ザルじゃないですかね……。まあ、タイムマシンが自由に使えるとなれば、それを規制するほうが無茶な気もしますけど。

物語冒頭、のび太の家出を馬鹿にしておいて次々と家出する面々が(漫画らしい展開で)面白い。ドラえもんまで一緒になって家出するなんて、本当に仲良いんだなぁ。それにしても、どこの土地も私有地で家出先が見つからない、というのも風刺っぽい。誰が作ったものでもない土地や海や空を山分けにし、子供の自由が無くなっていく現代。何か思うところがあったのでしょうか。

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